歌碑巡り(No.6)&源氏物語ゆかり(No.33)『逢坂の関』
小倉百人一首の歌碑が三つもある「逢坂の関」は、寒波襲来のせいか人の気配は皆無だった。当地は京の都を守る重要な三関(ほかは鈴鹿関と不破関)の一つ。また三歌碑のうち、第10番と第62番の二首は「源氏物語」にも登場する。  第10番 「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」(蝉丸)
Updated Date : 2025-01-30 20:29:03
Author ✎ 京都再発見
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 第25番 「名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」(三条右大臣)  第62番 「夜をこめて 鳥の空音は はかるともよに逢坂の 関はゆるさじ」(清少納言) 「注」第10番は「関屋の巻」で空蝉と光源氏が再会する印象的な場面、また第62番は「賢木の巻」で光源氏が、六条御息所に歌を贈る場面。後者の歌碑は 泉涌寺にもあるが、このシリーズ(No5)で既に紹介済みである。
蝉丸の歌碑
「歌意」ここが東国に行く人も都に帰る人も別れ、知っている人も知らない人も逢うという「逢坂の関」なのか(感慨を歌う)。 「注」近くには「蝉丸神社」」がある(別途ご紹介の予定)
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三条右大臣(藤原定方)の歌碑
「歌意」・・「逢うという」名を持つのなら逢坂山のさねかずらよ(つるをたぐるように)人に知られずに来る方法がないものかな。
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清少納言の歌碑
(歌意)夜であることを隠して鶏の声を真似て番人を騙そうとしても、(中国の函谷関の故事ならともかく、私たちの逢瀬を)逢坂の関は決して許しますまい。
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大津市逢坂関
34.99443377774819
135.85443264568315
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