ホテルと一体化の寺院 ~平重盛ゆかり~『浄教寺』
京都の社寺の中には維持運営の一策として境内にマンションやホテルを併設するケースが散見される。先ごろ開業した「三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺」も、お寺とホテルが一体化したユニークな一例である。たまたま開業前の記録写真から、寺院にウエイトを置いてご紹介したい。
Updated Date : 2024-07-26 16:17:51
Author ✎ 京都再発見
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「寺名」多聞山鐙籠堂浄教寺(たもんざん とうろうどう じょうきょうじ) 浄土宗。 平重盛が東山小松谷の邸内に四十八間の御堂を建て、一間毎に四十八体の阿彌陀如来を安置、四十八燈の燈籠を掲げ、鐙籠堂と称されたのが始まりである。 平家滅亡後荒廃していた鐙籠堂を、立誉上人が東洞院松原(現在の燈籠町)に移し、後花園天皇より「浄教寺」の名を賜った。天正十九年(1591)に豊臣秀吉の洛中寺院の地所整理により現在地に移転。本堂には春日仏師作である本尊阿彌陀如来(鎌倉時代)の他、地蔵菩薩立像(鎌倉時代)・平重盛公座像(安土桃山時代)を安置し、内陣周りには四十八燈の燈籠が懸けられている。また境内には平重盛の碑(明治十三年建立)が建っている。
境内の入口(左に浄教寺、右に鐙籠堂の刻字)
正式名称は多聞山鐙籠堂浄教寺(たもんざん とうろうどう じょうきょうじ) 浄土宗の寺院である。
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境内の「内大臣平重盛之碑」
東山区小松谷の邸内にあった御堂の後身。本堂には「平重盛像」が安置されているという。
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ホテルのロビーから見る浄教寺・鐙篭堂の内部
ホテルの宿泊者は朝のおつとめに参加できる(AM6時50分~7時20分)
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浄教寺
35.0027982
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35.0027982,135.7672333,0,0,0
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