月刊 京・花街さんぽ 5月号/2015年 - 舞妓倶楽部
暖かくなってまいりました… いえ、京都特有の蒸し暑ささえも感じます。
梅雨の足音がきこえてまいります今月、先斗町さんの芸舞妓さん方によります鴨川をどりが開幕しました。
四花街春のをどりの締めとして、風薫...
Updated Date : 2017-09-14 15:11:01
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今月の花街
暖かくなってまいりました… いえ、京都特有の蒸し暑ささえも感じます。
梅雨の足音がきこえてまいります今月、先斗町さんの芸舞妓さん方によります鴨川をどりが開幕しました。
四花街春のをどりの締めとして、風薫る五月にふさわしく、先斗町界隈では、はんなりとした花街の風を感じていただけることと思います。
今月は、葵祭もおこなわれる京都、舞妓さんの簪は、藤の花やあやめの花。
こちらの舞妓さんの藤の花には、蝶々が舞っています。
この時期の京の街、あやめ や 杜若(かきつばた)の花で彩られる名所も数多くございます。舞妓さんのつけられる簪をみて、『 これはあやめやのうて、杜若(かきつばた)かいな? 』といじわるまじりで聞かれるお客様もいらっしゃるとか…
簪にあわせて、お衣裳の絵柄でも、あやめのような… 杜若のようなお花が描かれているものをお召しになられていることも多いようです。
簪だけではなかなか判別できませんが、お着物に描かれたお花については、興味深いお話を教えていただきました。
『 いすれがアヤメか杜若… 』 その昔、とても素敵な女性がお二人おられ、本当に優劣つけれないとなったときにつかわれた粋な表現が、今なお残っているという一説があるようでございます。
ただ、この二つのお花、あやめは普通の乾いた土壌、杜若は湿地帯や池のほとりなどに咲くお花だそうで、お着物の絵柄に描かれたお花の下に水を表現する絵柄が一緒に描かれているものは、杜若ということになるそうです。
是非今月は、芸舞妓さん方のお召しになられるお着物の絵柄に、少しご注目いただければと思います。
今月の京都
~5日(火) 壬生狂言 壬生寺
~17日(日) 桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち 京都国立博物館
1日(金)~4日(月) 千本ゑんま堂大念仏狂言 千本ゑんま堂
1日(金)~24日(日) 鴨川をどり 先斗町歌舞練場
1日(金)~ 貴船の川床 貴船川沿い
1日(金)~ 鴨川納涼床 鴨川西岸 二条~五条
3日(日) 流鏑馬神事 下鴨神社
4日(月) 斎王代御禊の儀 下鴨神社
5日(火) 競馬会神事 上賀茂神社
5日(火) 歩射神事 下鴨神社
10日(日) 春季金比羅大祭 安井金比羅宮
15日(金) 葵祭 京都御所・
下鴨神社・上賀茂神社
17日(日) 三船祭 渡月橋上流
30日(土)~31日(日) かやぶきコンサート かやぶき音楽堂
ミャーコ 今月のおすすめ
●鴨川をどり
春のをどりをしめくくる、先斗町さんの芸舞妓さん方による をどりの会どす。流派は尾上流。南座もすぐのことから、役者さん関係やさまざまなお師匠さん方も多く訪れられることで有名どす。
場所 :先斗町歌舞練場
日時 :1日(金)~24日(日)
開演12時半~・14時20分~・16時10分~
料金 :4800円(茶券付特別席)
4200円(特別席)
2300円(普通席)
問合先:075-221‐2025(先斗町歌舞会)
今月の京都、ほんまに気候のええ時期どす。
どうぞあそびにきておくれやす。
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