源氏物語ゆかり(No.27)~「桃山光源氏の供養塔」 『上善寺』
当寺は寺町頭と呼ばれ寺町通の一番北に位置し、六地蔵巡りの札所の一つでもある。貞観5年(863年)に、僧円仁により、天台密教の道場として、千本今出川(上京区)に創建されたが、豊臣秀吉による京都改造に伴う寺町通の整備に伴い、寺域を現在地に移し、宗派も浄土宗に改められた(本文へ)
Updated Date : 2024-11-21 21:54:08
Author ✎ 京都再発見
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実は境内に「桃山光源氏」の供養塔があることは新発見だった。 慶長年間の猪熊事件(注)の主人公といえる山科家の分家の左近衛少将・猪熊教利は美男子で当時流行したかぶき者の精神を汲んだ彼の髪型や帯の結び方は「猪熊様(いのくまよう)」と称され、京都の流行になるほどだったという。しかし、猪熊はかねてより女癖が良くなく、人妻や宮廷に仕える女官にも手を出し「公家衆乱行随一」と称されていたという。 「注」猪熊事件(いのくまじけん)は、慶長14年(1609年)に起きた、複数の朝廷の高官が絡んだ醜聞事件。公家の乱脈ぶりが白日の下にさらされただけでなく、江戸幕府による宮廷制御の強化、後陽成天皇の退位のきっかけともなった(ウイキペディアより)。
上善寺の山門
なお旧地の千本今出川にも、同名の上善寺が存在するので、まとめ記事本文のhttpsをクリックしてご参照ください。
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「桃山の光源氏」猪熊左近衛少将供養塔
上善寺の話では、近年ではなく、かなり前から建立されていたという。
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北区上善寺門前町(供養塔のある上善寺)
35.038384476400175
135.76325802310748
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35.038384476400175,135.76325802310748,0,0,0

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千本今出川の上善寺
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135.74177781119946
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