神になった人々(~その3) 『織田信長が祭神の京の神社(2社)』
織田信長を祀る建勲(たけいさお)神社は船岡山の東麓にある。 毎年10月19日は信長の上洛の日を記念して功績を称えるイベントが行われる。仕舞『敦盛』や舞楽が奉納されるほか、年によって宝物展示や鷹狩、火縄銃演武の奉納なども行われる。今年はコロナ対応から関係者による祭事にとどまるのは残念だ。(本文へ続く~
Updated Date : 2021-10-17 21:37:52
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江戸時代には家康が神格化されたために信長のイメージは一時的に影が薄れたこともあったが、京の都の裏鬼門を守る石清水八幡宮の本殿に信長が奉納した「黄金の雨樋」や「信長塀」が現存している。
もう一つの神社として、『織田稲荷社』がある。移転した阿弥陀寺の跡に建てられたが、現在は今宮神社の境内社として祀られている。なお祇園にある「有楽稲荷大明神」は「織田稲荷」とも呼ばれているが、信長の実弟・織田有楽斎の屋敷跡だった。
参考までに信長ゆかりの寺院などを下記に列記する。
記
① 織田信長の塚石 (秀吉が伏見城にいた時、主君追慕のために設けたもので、伏見港公園の駐車場の一隅にある)。
② 阿弥陀寺 (信長、信忠、森蘭丸など本能寺の変で討ち死にした約120名の墓など、清玉上人が自刃した信長の遺骸を葬ったという・・・上京区寺町通今出川上る)
③ 旧本能寺跡の石碑 (場所・・中京区油小路蛸薬師下る)
④ 総見院 (秀吉が信長の菩提を弔うために建立、お墓・・・北区紫野大徳寺町、大徳寺の塔頭)
⑤ 現本能寺 (供養塔など・・・中京区寺町通御池下る )
⑥ 大雲院 (信長父子の供養塔、貞安上人が建立)
「敦盛」歌碑(建勲神社の表参道沿いにある)
「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢まぼろしの如くなり ひとたび生を得て 滅せぬもののあるべきか」
~桶狭間の合戦出陣に際し織田信長が舞った「敦盛」の一節を刻んだ歌碑の一部~。
「注」この写真の「敦盛」の歌碑は信長の鎧・兜の写真を使用して多重露光を試みたもので、実際の石標は歌のみが刻まれている。
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建勲神社の本殿
「所在地」北区紫野北舟岡町49
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織田稲荷社(今宮神社の境内)
「所在地」北区紫野今宮町21
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